この資料は、築20年を超えるオフィスビルにおいて、屋内向け無線技術「ZETA」とビル管理統合システム「DBM」を導入し、人手や紙に頼っていたビルメンテナンス業務をデジタル化(DX)した実証実験の記録です。
竣工から20年以上が経過したイノテックビル(新横浜)では、水回りの老朽化への不安、複数メーカーの設備混在による統一管理システムの不在、人手や紙の点検表に頼ったメンテナンス体制といった課題を抱えていました。
これらの課題を解決するため、屋内に強い無線技術「ZETA」と、ビルメンテナンスの全業務をデジタル化するクラウドシステム「DBM(=Dynamic Building Matrix)」を組み合わせた実証環境を構築しました。大がかりな配線工事を伴わず、既存のビルへ容易に後付け導入できる仕組みを目指しています。
ビル内に温湿度、漏水、人感、CO2などのZETAセンサーを設置し、異常の自動検知・即時通知システム(Sentry)を導入。これにより、従来の定期巡回から「アラート検知後の状況確認」へと運用を効率化しました。例えば、退室後の消し忘れ遠隔監視や、広い空間での温度ムラを事前に把握した空調調整が可能になりました。
さらに、点検場所にNFCタグ(=近距離無線通信技術)を設置し、スマホでスキャンすることで自動的に業務リストを表示・記録する仕組み(Tracker)や、突発的なトラブル発生時にQRコードで場所を特定して臨時業務を割り当てる仕組みを構築。これらは3D可視化システム(Seer)上で直感的に把握できます。ビル管理会社やオーナーにとって、業務効率化とサービス品質向上を両立させる強力な手立てとなることが実証されました。
導入されたセンサーの具体的な配置や、NFC・QRコードを用いた業務フローの詳細は、資料本編(PDF)で詳しく紹介されています。
ZETAアライアンスは、産官学民でZETAの活用を広げる団体です。会員になると、技術・マーケティング資料の入手、ワーキンググループやセミナー・シンポジウムへの参加、ビジネスマッチングなどの機会をご利用いただけます。実証事例にご関心をお持ちの方は、ぜひ入会をご検討ください。